起業したきっかけ・主な経歴

東京で生まれ育ちましたが、司法書士としての独立を機に川本町に移住しました。川本町を選んだ最大の理由は、町内に司法書士がいなかったから。開業するなら司法書士の少ない地域で必要とされる仕事がしたいと考えていたため、ここ12年間司法書士不在の状況が続いていた川本町への移住を決めました。また、田舎なのに商店や金融機関、役場や病院などが徒歩圏内にある「コンパクトシティ」であること(他の市町村にはない川本の特徴だと思います)や、江の川の雄大な流れが気に入ったことも、数多ある市町村の中から川本町を選んだ理由です。

起業してよかったこと

お客様から「川本に司法書士事務所ができて助かった」と言っていただけることが何よりもうれしいです。縁もゆかりもない土地なので、地域のみなさんに受け入れていただけるか不安だったのですが、幸い川本町には外からの人間を受け入れる土壌が整っているように思います。もともと国や県の出先機関が多く、転勤族が多かったことも関係しているのかもしれません。おかげで私のような移住者でも気持ちよく開業でき、のびのびと仕事をすることができています。

起業して苦労したこと

強いて言えば仕事の量に波があるのが不安定ではありますが、これは自営業であれば仕方のないことと割り切っています。また、少しくらい嫌なことがあっても、江の川沿いをウォーキングしたり、星空を見上げたりして、川本の自然に触れていると、小さな悩みはすぐに忘れることができます。

起業を考えられている方へのメッセージ

川本町は人口3,500人弱の小さな町です。(平成28年当時)開業前は、この小規模な町で商売が成り立つのかという不安もありましたが、人が住んでいる以上司法書士業務への需要は一定程度ありますし小さいからこそ小回りが利き、顔の見える仕事ができるので、大きなやりがいを感じています。都会とは比べものにならないほどゆっくりと流れる時間の中で、自分にできることを自由にやりながら生計を立てる。そんな小規模の町だからこそできる暮らし方に興味のある方は、ぜひ一度川本に遊びにいらしてください。