起業したきっかけ・主な経歴

学生時代、地方自治体の職員に政策を提案する授業で空き家をテーマに政策を考え、エリアリノベーションという考えに出会い、いつか実践したいと考えるようになりました。卒業後は、祖母の住む長野へ移住したのですが、相談できる存在や仲間がいないという壁にぶつかりました。

そんな時に地域おこし協力隊という制度を思い出し様々な地域を調べました。移住体験プログラムで川本町に来た際にあたたかさや信頼できる雰囲気を感じ、2017年10月地域観光活性化コーディネーターとして移住しました。その後、弓市エリアリノベーションプロジェクトを立ち上げ、その第1号としてIrohacoをスタートさせる形で起業しました。

起業して良かったこと

カフェを開いたことで、いろいろな人と繋がることができたところです。地域の方々はもちろんのこと、農家さんや経営者の方々など、たくさんの方と知り合うことができました。多様なつながりの中で、面白いプロジェクトが生まれることもあり、改めてこのような場所を作ってよかったなと感じています。

起業して苦労したこと

経営や経理など、初めて取り組むことには苦労しました。一つ一つ知らないことを学んでいくというところが楽しくもありつつ、大変だったところです。一人でやっていると心配事が出てきますが、商工会の相談窓口などサポートしていただける環境があり安心できました。

起業を考えられている方へのメッセージ

個人で起業すること自体は簡単です。既にやりたいことやプランが決まっている場合は、あまり悩まず開業届を税務署に提出しにいきましょう。そうすれば、あなたも「起業した」人の一員にはなれます。

しかし、起業はあくまで目的ではなく手段です。実際に、継続できるかというところに経営者としての手腕が問われます。開業前に事業計画書をきっちり書いたとしても、その通りにはいかないことが実際多いです。日々事業に取り組みながら軌道修正していく力が、非常に大切だと感じています。

ここまで聞くと、「やっぱり起業って難しそう…」「私にはできないんじゃないか…」と思われる方もいるかもしれません。

私も、そう感じていた内の1人でしたが、町の先輩経営者や商工会議所の皆さんなど、たくさんの方にサポートしていただき、無事開業することができました。

いつでも相談できる人がいるというのは、大変心強いですよね。川本町は、そうした環境が整っていると感じます。カフェIrohacoでも、そうしたお悩みなどをお聞きできると思いますので、機会がありましたら気軽に寄っていただければと思います。お待ちしております。

今後の目標

大きく2つの目標があります。

1つ目は、メニューの充実などはかり、掲げている売上目標金額に到達することです。健全経営を進め、まちの雇用創出にも貢献していきたいと考えています。

2つ目は、まちの賑わいを生み出す仲間を増やしていくことです。現在、弓市リノベーションプロジェクトという団体を組織し、遊休不動産の再生事業に取り組んでいますが、マンパワー不足が否めません。まずは、カフェIrohacoから楽しい雰囲気が伝播していくような仕掛けを作っていきたいです。