起業したきっかけ・主な経歴

川本町に生まれ、川本高校を卒業後、三次市で美容師をしていました。兄に誘われて2009年より川本町で「創作Dining岩見屋を」一緒にやってきました。その後、(有)萩原商店を誰かに引き継ぎたいと当時の社長さんに言われたことをきっかけに、自分で商売がしたいという思いから2016年より酒屋である(有)萩原商店を事業継承することになりました。しかし、2020年の新型コロナウイルスのために、飲食店の減客、集会の中止等で酒屋の需要がなくなっていきました。

そこで、何かみなさんのお役の立てることはないか、自分たちに出来ることはないか考えました。買い物に困っている方々がたくさんおられるという地域の声を聴き、移動販売「とくし丸」を行うことを決めました。また、筋膜リリースという新しい施術で疲れた身体を癒し、お話をすることで気持ちが楽になるようなお店をしようと思い、「Elegance・Line」もオープンさせていただきました。同時に、会社名を(有)萩原商店から「(有)神江楽」に変更いたしました。神々が宿るこの島根の江の川の近くで楽しく働き、みんなが楽しくなるようなことをするという意味が込められています。

起業してよかったこと

車でまわると、「待っていたよ」、「お兄さんも元気でやりんさいよ」と声をかけていただくことがあります。お役に立てているという実感が持てます。お客様一人一人の好みの商品を把握し、準備して行くことで時間のロスがなくなりお客様にも満足していただくことができます。売り上げにも直結していくことなので、そこを工夫していくことが魅力です。とくし丸は全国で700台以上走っており、目標とする先輩方がたくさんおられ、サービスの向上とともに売り上げの向上を共に情報共有できることもありがたいです。

Elegance・Lineにも、痛みや疲れでお越しくださったお客様が帰るときに「身体が軽くなった。楽になった」というお声をいただくことができ、ありがたいなと感じております。

どちらの事業も、お客様が満足してくださるサービスを自分たちで考え、実践していくことで収益につながっていきます。お客様も私たちも、ウインウインになるようにできることが自分たちで事業を行う良さだと考えます。

起業して苦労したこと

事業には浮き沈みがあります。それに一喜一憂してしまうと、精神的に辛くなります。どう打破していくのか、どういう気持ちで事業をしていくのか、前向きな気持ちを維持していくことが一番難しいと考えます。

起業を考えている方へのメッセージ

アドバイスするほど知識と経験がありませんが、やりたいと思うことをどう実現していくのか、ボランティアではなく継続して行っていける事業としてどう仕組みを作っていくかを考えることは楽しいですよ。これからの時代、一人で事業を継続していくのは難しいです。色んな方、いろんな業種の方々と繋がって、みんなで川本町を盛り上げていきませんか。